海と運河がつむぐ7つの小樽の物語

01 小樽運河 おたるうんが

まちの発展を支え、
市民が守り続ける小樽の象徴。

 小樽を訪れる多くの人々を魅了する小樽運河。このシンボルともいえる景色が、まちの人たちの手で守られてきたことをご存知でしょうか。

 今から約100年あまり前、小樽の港は北海道の物資を本州に運ぶため、 多くの船で、常に大渋滞。その解消のためにと造られたのが小樽運河です。完成は、大正12年。艀(はしけ)と呼ばれる小舟が水路を行き来し、沖合の船から沿岸の倉庫まで多くの荷が運ばれ、捌かれました。北日本随一の経済都市となった小樽で運河は物流の拠点として熱気と活気に沸いていました。

 時代が巡り、新たな埠頭が建設されると昭和半ばまで活況だった運河も、次第に役目を終え、車社会の到来に伴い、道路へと埋め立てる計画が持ち上がります。

 そうした中、小樽に暮らす人々の中に、失われていく「まちの記憶」を守りたいという声が広がり、十数年にわたる長い話し合いの末、運河は半分の姿を遺し、今に至るのです。

 石畳とガス灯が整備された美しい小樽運河は、このまちの人々が大切に守ってきたかけがえのない場所。時代に翻弄された運河に、想いを馳せながら散策を楽しんでみませんか。

小樽観光で楽しむ!

小樽運河は海岸線に沿って、緩やかに湾曲しているのが特徴。北側半分は当時の幅が残され、かつての面影を感じられます。運河クルーズでは、四季折々に表情を変える運河を船で巡ることができます。

  • 小樽運河散策路
  • 北運河と倉庫群
  • 小樽運河クルーズ
  • 人力車 えびす屋 小樽店
  • 小樽雪あかりの路(毎年2月に開催されるイベント)