海と運河がつむぐ7つの小樽の物語

06 語る街並み かたるまちなみ

繁栄から衰退を経て再生へ。
表情豊かに語りかける建築群。

 商都として栄華を誇った小樽ですが、戦後になり、石炭から石油の時代に変わると、港の需要が太平洋側に移り、商都としての力は徐々に弱まっていきました。

 時代の流れから置き去りとなり、「斜陽の町」と表現されるようになった小樽には、「まちの記憶」が街並みとして残されていました。「運河」を守ることで、この街並みが「小樽」を物語っていることに気付いたまちの人々は、この景色を大切に守ろうとしてきました。

 小樽の栄枯盛衰を見守ってきた建物たち。時代の流れに合わせて用途を変えながら今も大切に残され、かつての歴史や文化を伝えながら活用されています。そして、それらの街並みが今も沢山の人を魅了しています。

 小樽軟石を使った石造倉庫を改装した「北一硝子 三号館」、小樽が盛えた時代の建造物に同時代の日本や世界の優れた美術・工芸品を展示している「小樽芸術村」は、まさにその代表例です。また、当時の面影がそのまま残る北運河では、「旧北海製罐第3倉庫」が夜間にライトアップされ、幻想的でロマンチックな小樽の夜を演出してくれています。

小樽観光で楽しむ!

電気が普及していない時代に作られた石油ランプや、漁業で使われた浮き玉などガラス製造が盛んだった小樽。その文化は今も継承され、工芸品や制作体験などで楽しめます。

  • 堺町通り商店街
  • 田中酒造(本店・亀甲蔵)
  • 旧高橋倉庫(小樽芸術村内)
  • 旧北海製罐㈱小樽工場第3倉庫
  • 小樽ビール 小樽倉庫No.1